蒼穹のファフナー THE BEYOND 第10話 内容:マレスペロが海神島の追跡に使っていた手口は、人間の感情と盲点を利用した巧妙なものだった。美羽と総士の指摘で真相を知ったアルヴィスは、その仕組みを逆手に取り、マレスペロらの目を欺きながら竜宮島をめざす第六次蒼穹作戦を立案する。一方、マークニヒトのザルヴァートル化という想定外の出来事によって一時撤退を余儀なくされたマリスたちは、彼らの信じる平和な世界を実現するため、今度こそ島を消滅させようと決意を新たにしていた……ついに訪れた決着の時。島民の願いはただひとつ。故郷〈竜宮島〉へ帰ること。それは可能性の地平線に続く、最後の希望――
蒼穹のファフナー THE BEYOND 第9話 内容:第二次L計画が実行に移された。かつてのL計画は、Lボートを囮とし、島がフェストゥムに発見されるまでの時間を稼ぐ陽動作戦だったが、第二次L計画は島そのものを囮に少数の要員がLボートで竜宮島をめざす、いわば希望の作戦であった。だが、ベノン軍は島を迂回し、迷うことなくLボートに照準を合わせ追跡してきた。「なぜだ……なぜ何もかも読まれる」部隊はただちに作戦行動を中止し帰島を試みるが、すでにボートは無数の敵に囲まれ、身動きできない状態となっていた……。竜宮島への道筋が見えたその瞬間、絶たれる希望。分断され、危機的状況に陥る派遣部隊。その混乱の中、それは突然、訪れた……。
蒼穹のファフナー THE BEYOND 第8話 内容:激しい戦闘により、多くの犠牲者を出した島には、重苦しい空気が満ちていた。流れ着いた沢山の遺品が回収され、葬儀場には幾人もの遺影が並べられた。それらは皆、誰かの家族であり、恋人であり、友だった。悲しみをこらえ、現実を受け入れる苦しみに向き合おうとする島民たち。遠見家では、耐えがたい喪失感を抱えて自室で塞ぎ込む真矢と美羽を元気づけようと、総士がひとりキッチンに立っていた……。外の世界から来た少年の真っ直ぐな想いが、凍り付いた人々の心を溶かしていく。傷付いた島が導き出す次の選択とは――